働く場と暮らす場をつなぐ|沖縄市のグループホームと就労継続支援B型の連携

沖縄市で「住む場所」と「働く場所」をどうやって整えたらいいか、そのことで頭を悩ませているご本人・ご家族は少なくありません。「グループホームが決まったら仕事を考えよう」「B型事業所に慣れてから住まいを探そう」と、どちらか一方ずつ考えてしまいがちですが、実は2つのサービスを同時に計画することが、生活を安定させるうえで大切です。

この記事では、NPO法人琉仁福祉会が沖縄市で運営するグループホーム「BISTARGO HOME 知花Ⅰ」と就労継続支援B型事業所「LARGO沖縄」を組み合わせた支援の考え方と、実際の手続きの流れを精神保健福祉士の視点からご説明します。

目次

沖縄市のグループホームと就労支援の現状

沖縄県では近年、障害のある方が地域で暮らすための受け皿として、グループホーム(共同生活援助)の整備が続けられています。しかし需要に対して施設数が十分とは言えず、「空きが出るまで待っている」という方も少なくないのが実情です。

就労支援の面でも、一般就労へのハードルを感じている方や、「まず体を慣らしながら働く経験を積みたい」という方にとって、就労継続支援B型事業所は重要な選択肢です。沖縄市では、沖縄市役所の障がい福祉課を通じてこれらのサービスを申請・利用することができます。

「住む場所」と「働く場所」を別々に探すのではなく、同じ法人が両方を運営している場合、支援員どうしが情報を共有しやすくなります。体調の変化や困りごとを早い段階でキャッチし、双方の支援に反映できる点が、GHとB型事業所を同じ法人で使うことの大きなメリットです。

琉仁福祉会が運営する2つの施設

BISTARGO HOME 知花Ⅰ(グループホーム)

対象:知的障がいのある方(障害支援区分1〜4)

沖縄県沖縄市知花6-37-9に位置するグループホームです。日常生活の中でサポートを受けながら、地域の一員として暮らすことができます。

グループホームは、家族と離れて自立した生活を練習する場でもあります。「家族に頼りすぎず自分らしく暮らしたい」「将来的に一人暮らしを目指したい」という方の第一歩として利用されることが多く、食事や入浴、日常の生活場面で必要なサポートを受けながら、地域での暮らしを積み重ねていく場所です。

LARGO沖縄(就労継続支援B型事業所)

対象:精神障害・知的障害・発達障害・難病のある方

〒904-2173 沖縄県沖縄市比屋根3-12-21に位置するB型事業所です。

LARGO沖縄では、次の3つの作業から本人が選んで取り組むことができます。

  • BISTARGO COFFEE(コーヒーの製造から販売まで):コーヒー豆の計量・袋詰め・ラベル貼りなどの作業。接客よりも手作業が得意な方に向いています
  • 古着の撮影・出品・販売:スマートフォンやパソコンを使って商品写真を撮影し、フリマアプリ等に出品する作業
  • パソコン作業:データ入力や書類整理など、事務的なスキルを積みたい方向けの作業

「接客は苦手だけど内勤ならやってみたい」「将来は事務職に就きたいから経験を積みたい」という希望に応じて作業を選べることが、LARGO沖縄の特徴のひとつです。国家資格を持つ福祉専門職が個別支援計画を作成し、スキルアッププログラムやメンタルケアも提供しています。

2つのサービスを組み合わせるメリット

知的障害のある方の場合、グループホームとB型事業所を同時に利用することで、生活全体のサポートがひとつながりになります。

生活リズムが整いやすい

GHでの規則的な起床・食事に加えて、B型への通所で日中の活動が安定します。「朝起きて事業所に向かう」というルーティンが、生活全体を支える土台になります。体調が崩れたときも、GHのスタッフがB型に早めに連絡できるため、無理して通所してしまうリスクを減らせます。

支援員どうしがつながっている

GHのスタッフとB型事業所のスタッフが情報を共有できる環境では、本人からの「どちらに相談すればいいかわからない」という迷いが少なくなります。「事業所で今日は元気がなかった」「最近よく眠れていないと話していた」といった気づきを、双方が共有しながら支援を調整できます。

BISTARGO相談支援センターが橋渡しをする

琉仁福祉会ではBISTARGO相談支援センターも運営しています。GHとB型の両方を利用する際の計画相談・サービス調整を、相談支援専門員が一括でサポートします。「どこに相談すればいいかわからない」という方も、まず相談支援センターに連絡することで、必要なサービスを整理するところから一緒に考えることができます。

GHとB型を同時に利用するときの手続きの流れ

グループホームと就労継続支援B型はどちらも「障害福祉サービス」に該当するため、それぞれに受給者証が必要です。沖縄市での申請窓口は下記になります。

沖縄市役所 健康福祉部 障がい福祉課

〒904-8501 沖縄市仲宗根町26番1号

TEL:098-939-1212

なお、就労継続支援B型の新規利用については、2025年10月から原則として「就労選択支援」を経る流れとなっています(原則1か月・最長2か月)。50歳以上の方など例外に当たる場合もありますので、窓口や相談支援専門員に確認してください。

利用開始までの大まかな流れは次の通りです。

  1. お問い合わせ・相談(LARGO沖縄またはBISTARGO相談支援センターへ)
  2. 施設見学・面接(GH・B型それぞれ)
  3. 実習(最長2週間)
  4. 市区町村へ受給者証を申請(市の決定が出るまで数週間かかることがあります)
  5. 契約・利用開始

GHとB型を並行して進める場合、それぞれの手続きが重なるため、相談支援専門員に計画を立ててもらいながら進めることをおすすめします。手続きに不安がある方も、BISTARGO相談支援センターが窓口になりますのでご相談ください。

よくある質問

Q. グループホームとB型事業所の両方を同時に申請できますか?

A. はい、同じ担当の相談支援専門員が「サービス等利用計画」にGHとB型を両方組み込んで申請することができます。どちらを先に進めるか、タイミングについては市区町村の決定によります。

Q. グループホームへの入居後にB型の通所を始めることも可能ですか?

A. 入居後のタイミングで通所を始めるケースもあります。GHの生活に慣れてから事業所探しを始める方もいらっしゃいます。入居・通所の順序については、本人の状況や施設の空き状況にもよりますので、見学時にご相談ください。

Q. 障害支援区分の認定はどのように進めますか?

A. グループホームの利用には障害支援区分の認定が必要です。沖縄市役所 障がい福祉課に申請すると、認定調査員が生活の状況を確認し、審査会での判定を経て区分が決定されます。詳しくはお住まいの市区町村の窓口にお問い合わせください。

Q. 工賃はどれくらいですか?

A. LARGO沖縄の工賃については、見学時にご説明しています。見学・相談のお申し込みをお気軽にどうぞ。

まとめ|住む場所と働く場所をセットで相談できる

「住む」と「働く」は、切り離して考えるより、セットで整えたほうが生活は安定しやすくなります。NPO法人琉仁福祉会では、グループホーム・B型事業所・相談支援センターの3つが連携して、一人ひとりの状況に合わせたサポートを提供しています。

「何から始めればいいかわからない」「今の状況を誰かに話したい」という方こそ、まず見学・相談にいらしてください。

LARGO沖縄(就労継続支援B型事業所)

〒904-2173 沖縄県沖縄市比屋根3-12-21

TEL:050-8889-3410 / FAX:050-3101-4435

見学・相談のご予約はお電話またはお問い合わせフォームから受け付けています。

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