2週間の実習で支援員が見ていること|LARGO沖縄(沖縄市)の就労継続支援B型
「実習って、合格・不合格があるんですか?」
見学に来られた方やご家族から、このご質問をよくいただきます。沖縄市にある就労継続支援B型事業所LARGO沖縄でも、実習の案内をするたびに「失敗したらどうなるの」「うまくできなかったら断られる?」という不安の声を聞きます。
先にお伝えしておくと、実習は試験ではありません。点数をつけて合否を判定する場ではなく、「一緒に働けそうかを、お互いに確認する時間」です。この記事では、精神保健福祉士として沖縄の福祉現場に関わる立場から、実習中に支援員が何を見ているかを正直にお伝えします。
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就労継続支援B型の実習とは
就労継続支援B型を利用するには、受給者証(障害福祉サービス受給者証)の取得が必要です。受給者証を申請する前の段階で、多くの事業所が「体験利用」または「実習」と呼ばれる期間を設けています。
LARGO沖縄では、この実習を最長2週間行っています。期間中は実際の作業に参加しながら、支援員と一緒に「この場所が合いそうかどうか」を確かめていきます。
2025年10月から変わった「就労選択支援」との関係
2025年10月以降、新規でB型を利用する場合は、原則として就労選択支援を経る流れになっています(期間は原則1か月・最長2か月)。就労選択支援では、専門家によるアセスメント(働く力の評価)が行われ、その結果をもとにどのサービスが適切かを検討します。
ただし、50歳以上の方など、就労選択支援が不要とされる例外もあります。詳細は沖縄市役所 健康福祉部 障がい福祉課(〒904-8501 沖縄市仲宗根町26番1号 / TEL:098-939-1212)または担当の相談支援専門員にご確認ください。
就労選択支援でのアセスメントと事業所での実習は、それぞれ別の意味を持ちます。就労選択支援が「どのサービスを使うか」を検討する場であるとすれば、事業所での実習は「この事業所で実際に働けそうか」を、利用者と事業所の双方で確かめる場です。
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LARGO沖縄の実習、実際にどんなことをするのか
LARGO沖縄では、3種類の作業から実習中に体験することができます。
- コーヒーの製造から販売まで(BISTARGO COFFEEの商品を扱う作業。袋詰め・ラベル貼り・販売対応など)
- 古着の撮影・出品・販売(フリマアプリやECサイトへの出品に関する一連の作業)
- パソコン作業(データ入力・書類整理など、事務経験につながる作業)
「接客は苦手だけど、パソコンなら集中できる」「人と話すのは疲れるから、黙々と作業したい」──そういった希望がある方も、実習の中でどの作業が合うかを実際に試しながら確認できます。
実習は最初から長時間行う必要はありません。体調や状況に合わせて、まずは短い時間から始めることも相談できます。
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支援員が実習中に見ていること
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。支援員は実習中、利用者を「評価」しているのではありません。以下のようなことを「一緒に確認する」目線で関わっています。
体調のリズムと無理のないペース
「午前中は集中できるが午後はきつい」「週3日は来られるが4日は難しい」など、本人の体調リズムは実際に通ってみないとわかりません。支援員は利用者の様子を観察しながら、「どんなペースが続けやすいか」を見ています。
休んだことも含めて情報です。「体調が悪くて来られなかった日がある」という事実は、支援員にとって責めるべきことではなく、「この方の体調管理に何が必要か」を考えるヒントになります。
作業の向き・不向き
どの作業が得意か、どの作業は難しいか、実際に手を動かしてみないとわかりません。事前に「自分はパソコンが得意」と思っていても、実習してみると古着の撮影作業のほうが楽しく感じる、というケースもあります。実習中に複数の作業を試してみることで、本人自身が新しい気づきを得られることも少なくありません。
困ったときの表現と、支援との相性
支援員が特に気にしているのは「この人は困ったとき、どう助けを求めるか」という点です。「わからない」と言えるか、黙って止まってしまうか、という違いは支援を組み立てるうえで大切な情報です。
あわせて、どんな声かけが本人に合っているか(丁寧に説明する、シンプルに伝える、視覚的な手順を示すなど)も、実習の中で確認しています。
通所の継続可能性
沖縄市比屋根にあるLARGO沖縄(〒904-2173 沖縄県沖縄市比屋根3-12-21)まで、どうやって来られるかも確認します。バス・自転車・自家用車など、それぞれの手段によってどのくらい疲れるかは異なります。実習中に「毎回、交通手段で疲れ切ってしまう」と感じた場合も、それは大切な情報です。送迎の有無など詳細な運営内容については、実習・見学時にご確認ください。
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実習中、利用者の方に意識してほしいこと
正直に言うと、「うまくやろう」としなくて大丈夫です。
支援員は完璧にできる人を求めているわけではありません。コーヒーの袋詰めで手が遅くても、パソコン作業でミスをしても、それ自体は問題ではありません。
意識してほしいのは次の3点です。
- 分からなければ聞く。質問できることは、継続して通っていくうえで大切なスキルです
- 体調が悪いときは伝える。無理をして続けることよりも、「今日は調子が悪い」と言えることのほうが、長続きにつながります
- 「どう感じたか」を教える。作業が楽しかったか、しんどかったか、飽きてしまったかを、実習後の振り返りで話してほしいと思っています
実習が終わると、支援員と本人(必要であればご家族や相談支援専門員も交えて)で振り返りを行います。その場で実習中に気づいたことを共有し、今後の利用について話し合います。
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よくある質問
Q:実習中は工賃(お金)をもらえますか?
実習は正式な利用契約前のため、工賃の対象外となる場合があります。詳細は見学時にご説明します。
Q:実習で「向いていない」と言われることはありますか?
支援員が一方的に「向いていない」と判断することはありません。実習の振り返りを通じて、「このままLARGO沖縄を利用してみる」「別の事業所も見てみる」「もう少し時間をかけて検討する」など、利用者本人が選んでいける場を作ることを大切にしています。
Q:実習中に複数の事業所を見学・実習してもいいですか?
はい、構いません。沖縄市内にはB型事業所が複数あります。複数の事業所を実際に体験してから決めることは、むしろ推奨されています。自分に合う場所を見つけることが、長期的な継続につながります。
Q:家族は実習中に付き添えますか?
初日の見学や送り迎えには付き添っていただけます。実習中の作業時間における同席については、見学時にご相談ください。
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まとめ:実習は「試験」ではなく「お互いを知る時間」
就労継続支援B型の実習は、合否を決める場ではありません。利用者と支援員の双方が「ここで一緒にやっていけそうか」を確かめる2週間です。
LARGO沖縄では、コーヒー・古着・パソコンという3つの作業の中から、本人の希望や体調に合わせて実習を組み立てています。「接客が苦手」「事務の経験を積みたい」といった具体的な希望も、ぜひ実習前にお伝えください。
まず見学だけでも大丈夫です。実習に進むかどうかは、見学後にゆっくり考えていただけます。
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LARGO沖縄
〒904-2173 沖縄県沖縄市比屋根3-12-21
TEL:050-8889-3410 / FAX:050-3101-4435
対象:精神障害・知的障害・発達障害・難病のある方
お問い合わせ・見学のご予約は、電話またはお問い合わせフォームからどうぞ。






