高校を卒業してから沖縄でB型を使う方法|若い方の進路と手続きを精神保健福祉士が解説

「高校を卒業した後、どこに行けばいいのかわからない」——沖縄市比屋根にあるLARGO沖縄には、10代後半から20代の若い方やそのご家族から、こうした相談が届きます。特別支援学校を出た方、支援学級に在籍していた方、一般の高校を卒業してから体調が安定せず次の一歩が踏み出せない方……背景はそれぞれ違っても、「次をどう選べばいいかわからない」という戸惑いは共通しています。

この記事では、沖縄県で高校卒業後に就労継続支援B型事業所を利用するための仕組みと、LARGO沖縄での実際の取り組みを精神保健福祉士の視点からお伝えします。

目次

沖縄の若い方を取り巻く進路事情

特別支援学校・支援学級からの卒業後

沖縄県には、知的障害・発達障害・精神障害のある方が通う特別支援学校が県内各地にあります。高等部(高校に相当)を卒業した後の主な選択肢は次の4つです。

  • 就労移行支援:一般就労を目指してスキルを身につける(2年間)
  • 就労継続支援A型:雇用契約を結んで働く
  • 就労継続支援B型:雇用契約なし・自分のペースで働く
  • 生活介護:日常生活のサポートを受けながら過ごす

このうち就労継続支援B型は「まずは体を慣らしながら働く感覚を身につけたい」「週数日から始めたい」という方に向いています。

沖縄県の特別支援学校では、高等部3年次から進路担当の先生や相談支援専門員が関わり、卒業前に障害福祉サービスの申請を進めることが多くあります。在学中から事業所見学を重ね、卒業と同時に通所を始めるケースも珍しくありません。

一般高校・通信制高校からの卒業後

発達障害や精神障害のある方の中には、一般の高校や通信制高校を卒業した後、体調が安定せず就職や進学が難しくなる場面があります。「一度就職したけれど続かなかった」「大学を休学してそのまま…」という方からの相談も、精神保健福祉士として多く受けてきました。

こうした方にとっても、就労継続支援B型は選択肢の一つです。「病院には通っているが、日中の過ごし場所がない」「少し動けるようになってきたが、いきなり就職は不安」——そういう段階でも利用できます。制度の目的は「段階的に社会参加の幅を広げること」であり、年齢の若さは障害になりません。

就労継続支援B型を使うための条件

就労継続支援B型の利用には、主に次の要件があります(市区町村の決定による部分があります)。

  • 年齢:原則18歳以上
  • 対象:精神障害・知的障害・発達障害・難病のある方
  • 書類:療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・自立支援医療受給者証、または医師の意見書など

手帳がなくても医師の意見書等があれば利用できる場合があります。まずは沖縄市役所の障がい福祉課か、相談支援専門員に確認してみてください。

2025年10月からの「就労選択支援」について

2025年10月から、B型を新規利用する際は原則として就労選択支援を経る流れに変わりました。就労選択支援とは、専門のスタッフとともに「自分はどんな環境で働けるか」「どんな支援が必要か」を整理するためのサービスで、期間は原則1か月・最長2か月です。

50歳以上の方や、すでに就労継続支援を利用していた方などは例外になる場合もありますが、高校卒業後の若い方は通常この就労選択支援を経てからB型の受給者証を申請する流れになります。「手続きが増えた」と感じるかもしれませんが、本人の状況に合った事業所を選ぶための大切なステップです。

LARGO沖縄での実際

LARGO沖縄は、沖縄市比屋根にある就労継続支援B型事業所です。精神障害・知的障害・発達障害・難病のある方を対象に支援を行っています。

3つの作業から自分に合うものを選べる

「自分に合う作業がありますか」という質問は、見学の場でよく受けます。LARGO沖縄では、本人の希望に応じて次の3つの作業から選ぶことができます。

作業 内容
コーヒーの製造から販売まで(BISTARGO COFFEE) 計量・袋詰め・ラベル貼りなど(焙煎は外部委託)
古着の撮影・出品・販売 商品撮影、ECサイトへの出品、在庫管理など
パソコン作業 データ入力、文書作成など

「接客は苦手だけど、パソコンなら落ち着いてできる」「モノを扱う作業から始めてみたい」「将来的に事務の経験を積みたい」——そうした希望に応じて作業を選べることが、LARGO沖縄の強みの一つです。若い方が「これなら続けられそう」と感じられる入口を大切にしています。

支援体制

国家資格を持つ福祉専門職が個別支援計画を作成し、スキルアッププログラムやメンタルケアを通じて一人ひとりの通所を支えます。「途中で作業が合わなくなったら変えられるか」という質問も見学でよく受けますので、そうした柔軟性については直接ご確認ください。

利用開始までの流れ(沖縄市の場合)

LARGO沖縄を利用開始するまでの流れは次のとおりです。

1. お問い合わせ

電話(050-8889-3410)またはFAX(050-3101-4435)でご連絡ください。状況をお聴きして、見学の日程を調整します。

2. 施設見学・面接

実際に事業所を訪れ、作業の様子を見ながら雰囲気を確かめてください。一人で来られる方も、ご家族と一緒に来られる方もいます。

3. 実習(最長2週間)

気に入ったら、最長2週間の実習(体験通所)ができます。本人・事業所の双方が「合うか」を確認する大切な時間です。

4. 受給者証の申請

実習と並行して、または実習後に、沖縄市役所へ受給者証を申請します。就労選択支援を経る必要がある場合は、相談支援専門員と連携して進めます。

  • 窓口:沖縄市役所 健康福祉部 障がい福祉課
  • 住所:〒904-8501 沖縄県沖縄市仲宗根町26番1号
  • 電話:098-939-1212

5. 契約・利用開始

受給者証が交付されたら、LARGO沖縄と契約して通所を開始します。

よくある質問

Q. 高校在学中から準備できますか?

特別支援学校の方は学校と連携しながら進めることが多いです。一般高校の方も、卒業前から相談支援専門員や障がい福祉課に相談しておくと、卒業後のスタートがスムーズになります。

Q. 手帳を持っていなくても利用できますか?

医師の意見書等があれば利用できる場合があります(市区町村の判断によります)。まずは障がい福祉課または当事業所にご相談ください。

Q. 18歳未満でも利用できますか?

就労継続支援B型は原則18歳以上が対象です。18歳未満の方には、放課後等デイサービスなど別のサービスが対応します。

Q. 工賃はいくらですか?

工賃については見学時に詳しくご説明します。お気軽にお問い合わせください。

Q. 家族の同席は必要ですか?

必須ではありませんが、ご希望であれば一緒にご参加いただけます。ご本人だけでの見学も歓迎しています。

まとめ

高校卒業後の進路は、一人ひとりの状況によって大きく異なります。「すぐに働けそう」という方も、「もう少し時間が必要」という方も、就労継続支援B型は柔軟に受け入れられる制度です。

精神保健福祉士として感じるのは、「どうせ無理」と諦める前に、まず一度見学に来てほしいということです。作業をしている様子を直接見ることで、「自分にもできるかも」とイメージが変わる方が少なくありません。

沖縄市でB型事業所をお探しの方、高校卒業後の進路について迷っているご本人・ご家族の方は、LARGO沖縄へお気軽にご相談ください。

LARGO沖縄(就労継続支援B型)

〒904-2173 沖縄県沖縄市比屋根3-12-21

TEL:050-8889-3410 / FAX:050-3101-4435

対象:精神障害・知的障害・発達障害・難病のある方

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